今なおカルト的な人気を誇りマルキ・ド・サドなどの翻訳などでも知られる仏文学者、澁澤龍彦の晩年に書かれた、花にまつわるエッセイ集です。 澁澤龍彦というと、退廃的で耽美的でフェティッシュな題材を扱ったエッセイが真っ先に思い浮かぶという人も多いかと思いますが、この本はもう少しゆるい印象というか、いい意味で肩の力が抜けたようなところのある一冊だと... Read More

今回、私がおすすめしたい小説は湊かなえ著「告白」です。 映画化もされた作品ですが、簡単にあらすじをご説明します。 この本は森口という女性教師が退職前に自分の担任クラスの生徒へ独白するところから始まります。1章まるまるが森口の語りのみで構成され、聞いている生徒の様子は森口のちょっとした言葉からしか読み取ることが出来ません。 独白の内容は、自... Read More

芦原 妃名子さんが現在、連載中の漫画でBread & Butter(ブレッド・アンド・バター)が今までの作品の中で一番身近で癒される作品です。 主人公はある事件がもとで小学校教師を辞めた深田 柚季34歳、自分の居場所が分からなくなってしまい、なんとなくで始めた婚活も上手くいかず、たまたま入った文具屋で原 洋一と知り合います。 な... Read More

灰色のシンデレラを初めて読んだのは、近年出版された「珠玉の名作アンソロジー6」の、名香智子先生の作品が目に留まったからです。この作品が出来たのは、24年前の事ですが、当時の男女間に於ける心理は現代でも全く変わっていません。 坂巻志麻は、地味で一見群衆の中に居ても誰も気が付かない様な雰囲気の女性ですが、ある日弟が交通事故で多額の賠償金を支払... Read More

うしおととらは藤田和日郎先生の初連載作品です。 1990年の初回から6年間もの間サンデーで連載を続け、最終巻は33巻(+外伝1巻)の大作です。 2015年にはなんとアニメ化し、人気が再熱することになりました。 では、うしおととらの魅力を解説していきたいと思います。 うしおととらは大雑把に言うと ”主人公・蒼月潮が獣の槍という槍を手に入れて... Read More

現在、週刊少年ジャンプにて連載されている『ハイキュー!!』 数多くのスポーツ漫画でも珍しい高校バレーを舞台としており、その点でも注目されています。 アニメも三期にわたり放送され、ますます大ヒット中の作品です。 高校バレーという言葉だけでも青春を彷彿とさせ熱さを感じますが、なんといってもストーリーがとにかく熱いです! メインキャラクターは、... Read More

私は森見登美彦の小説「夜行」を読みました。新聞にある話題の書籍を紹介するコーナーでこの本が紹介されていたので、読んでみたいと思い購入しました。  主人公の男性は英会話スクールの仲間4人と一緒に鞍馬の火祭に出掛けます。彼らと京都で合流したときに、主人公も彼らも昔のことを思い出していました。実は十年前、その仲間のもう一人の女性が鞍馬の火祭の夜... Read More

第154回芥川賞受賞作で話題になった作品、本谷有希子の『異類婚姻譚』を読みました。 夫婦の顔が次第に似てくるという話で、面白く読めました。過去の芥川賞受賞作品と比較してもなかなか印象深い作品でした。芥川賞には、純文学まっしぐらな作品(最近だと、芸人で有名なピース又吉直樹が書いた『火花』など)と、文学の可能性を広げてくれるような革新的な作品... Read More

この小説は一度読み終わってから二度目も必ず読み返したくなる本です。 ちょっと現実離れしているストーリーですけど、私にとっては最高のラブストーリーだと思いました。 彼女のしている行動が一度目に読んだ時は何気ない行動なんですけど、最後まで読むとその行動一つ一つに深い意味があると感じてしまいます。 京都を舞台にしたお話なんですが、その場所が実際... Read More

粋な主人公は離婚と不倫とセックスに振り回された挙げ句にスーパーナチュラルの深みに足を取られ引き返せなくなります。 監督の富野由悠季様がバンダイのプラモデルで有名なあのアニメ直後に製作したスペースラナウェイ物のあのアニメに登場した「イデのチカラ」を思い出させてくれた副題の「顕れるイデア編」が目に留まります。 娯楽や嗜好品要素も盛り沢山で高級... Read More