私はゲームが大好きです。
怖くて面白かったゲームを思い出すと、真っ先に頭の中に思い浮かぶのは「クロックタワー2」ですね。
中学校時代にやったのですが、あまりの恐怖に途中でゲームを止めたほどです。
何が怖いかというと、プレーヤーである我々が敵に対して攻撃をすることが出来ない点です。
これまで私がプレイしてきたゲームは、基本的には敵と戦い、倒せるゲームばかりでした。
しかしクロックタワー2はこれとは全く異なり、倒すことはおろか攻撃すら出来ないのです。
ただただ、巨大なハサミを持って追いかけてくる「シザーマン」から逃げるしかありません。
しかし逃げても追いかけてきたり、物陰に隠れてやり過ごそうとしても周囲をウロウロしながらこちらを探してくるのです。
「早くどこかへ行ってくれ!」
心の中でそう願いながら、ジッと息を潜めて待つしかできないこのジレンマ。
この恐怖感に耐えきれず、最初にプレイした時には投げてしまいました。
やがて友人たちにこの怖いゲームのことを教えると、「じゃあみんなでやろうぜ」となって再開することにしたのです。
そして私の家に集まってゲームをプレイしたのですが、まぁ盛り上がること盛り上がること……。
シザーマンに追いかけられている最中は「早く逃げろよ!」「いや、隠れた方が良いだろ!」といった言葉が飛び交い、途中で進めなくなると「あそこが怪しい」「そこが怪しい」と大騒ぎ。
あれだけ恐怖を感じていたゲームも、大勢の友人たちとプレイすると楽しくなるものなんですね。
当時はインターネットも無く、攻略するには攻略本を購入するのが近道でした。
しかしクロックタワー2に関しては、友人たちと力を合わせて謎を解いていこうということでこれらのツールを封印。
かなりの時間はかかりましたが、最後の最後まで頑張って謎を解いてクリアしたのは良い思い出です。
余談ですが、高校生になって再度クロックタワー2をプレイしたことがあります。
攻略法も忘れていたので新鮮でしたが、それ以上に新鮮だったのが「やはりこのゲームは怖いんだ」と再認識できたこと。
あのシザーマンのハサミの「シャキーン……シャキーン……」という音が本当に怖いです。
視覚だけでなく聴覚によっても恐怖で追い詰めてくるクロックタワー2、中学校時代の友人たちとも思い出も相まって非常に印象深いゲームの一つですね。