ありのままの自分を受け入れたい人にお勧めBread & Butter(ブレッド・アンド・バター)

芦原 妃名子さんが現在、連載中の漫画でBread & Butter(ブレッド・アンド・バター)が今までの作品の中で一番身近で癒される作品です。
主人公はある事件がもとで小学校教師を辞めた深田 柚季34歳、自分の居場所が分からなくなってしまい、なんとなくで始めた婚活も上手くいかず、たまたま入った文具屋で原 洋一と知り合います。
なぜか文具屋なのに店の隅でパン屋もやっている原さん39歳、彼が焼くパンはこだわりが詰まってて美味しくて、主人公はついつい通ってしまいます。
落ち込んだ時に彼と話しながらパンを食べてると、この先ずっと彼とこうして食事がしたいと思って「結婚して下さい」と思わず口にしてしまうのです。
たった2回しか会っていないのに、なぜか彼は快諾したところから物語が始まります。
この漫画の重要な要素は「食事」で、食事にまつわるエピソードが作中にでてきて、夫婦とは何か、親子って何か、お互い思いやるって何かを訴えかけてきます。
原さんは元売れっ子漫画家でした。
元カノと10年以上付き合ってたけど仕事に夢中で彼女との一緒の時間を作れなかった。
彼女はいつもサンドウィッチを原さんに作っていたけど、本当は一緒に食事がしたかったと最後に怒りをぶつけて出て行きます。
原さんが主人公の柚季に「この先ずっと原さんとこんな食事がしたいから」と言われプロポーズをした時に、元カノと別れた瞬間がよぎったから快諾したと後半分かります。
それを柚季も聞いてしまい2人の関係が揺らぎますが、またそこを常連客のおばちゃんが結婚なんて毎日食事するだけだ、食事がまずい時だってある、けれどもみんなが健康ならいい、女の子みたいな夢をいつまで追ってるのと諭すシーンが印象的でした。
題名にあるパンとバターが毎日の繰り返しを連想させ、結婚をリアルにとらえた話でもあります。
最近ではふたたび原さんが漫画に目覚めそうで、柚季と一緒にやろうとしているパン屋はどうなるのかと漫画でも転機をむかえてます。
いつも原さんから居場所をもらっていた柚季が自分で自立して、パン屋で夢をもてればいいと思いながら読んでいます。