個人的には隠れたメッセージがある漫画だと思っています。

私は漫画「進撃の巨人」の大ファンです。元々はコミックだったのですてが、多くの人に注目されて、人気が出て、アニメ化された名作です。
この漫画が好きな人には「ハラハラドキドキするストーリー展開」「白熱した攻防戦が好き」などたくさんあると思うし、私の友人もそう言っていました。
しかし私は、進撃の巨人は最近の漫画の中でも一味違う要素が強いと思います。
それは「今の世の中にかなり近い描写がされている」と個人的には思います。
ストーリー自体は人々を食らう「巨人」に怯えながら生活をする人類が巨人とぶつかり合い、戦っていくというものです。家族や友人を亡くしたり、巨人に目の前で食べられることを経験した主人公のエレン・イェーガーをはじめ登場人物たちが憲兵団に入り、巨人を倒すための訓練をして、戦い、また人類に平和が戻るように日々死闘を繰り返すというのがそのストーリー展開です。
私はこのストーリーが「ほかの漫画と少し違うな」と感じ、学ぶことが多いと思うのがこのストーリーを好む大きな理由です。
先程上述したように、「今の世の中にかなり近い描写がされている」というのは具体的には今の日本国民と日本政府が描写されているのではないかな、と個人的には思います。
もちろん、エレン・イェーガーたち登場人物が私たち国民にあたるわけですが、「強いものしか生き残れない」
という背景があるように感じます。

この不景気の中、学歴や経験などある人でないと正社員として企業に雇用されることが難しくなってきている現実や、サラリーマンの平均年収がどんどん落ちてきている近年ではお金持ちの人のみが社会で裕福に過ごせる状況になっています。
それに対して仮に大学を出ていてもそれがいわゆる「有名大学」でない限りは待遇される状況が変わってきたり、それにより低い収入で働かざるを得ない貧困層は欲しいものも買えず何とかギリギリでしか生きていけない状態です。

「奨学金難民」なんて正しくそれに重なる状況だと思います。
学歴がないことから低所得で非正規雇用の仕事を余儀なくされ、生活していくためには返さなければならないと自覚しているはずの奨学金が返せないという現実に追い込まれています。
そういった「貧困層という弱い人たちが生きていくための方法や手段」というのが具体的にならず、富裕層だけが満足しているという状態を作り出している政府は「進撃の巨人」では人類を苦しめている巨人に値するのではないかな、と思います。
政治家や富裕層に対して有利になる法案を作り出している現状に「デモ」などで声をあげて戦っている日本国民は進撃の巨人のストーリーの中での人類に重なると思います。
このアニメを見るときには力を持っている層(巨人)の人々が貧しい弱い層(人類)の人々を食い物にしていてることに注目し、頭の片隅に今の日本社会のことをイメージしながら見るとより面白さを感じると思います。
そして、ストーリーが続いていくにつれて「巨人を誰かがコントロールして動かしてるのではないか」という見解が出てきます。
これは「巨人」である日本政府が誰かにコントロールされて言いなりになっているということを言います。
日本が仲良くしている国は「アメリカ」です。アメリカは「日米友好」と言っていますが、それは見え方によっては「日本はアメリカの単なる都合の良い国」とされているという声もあります。
これは言い返せばアメリカの言われるがままに、何も言い返さず言いなりになってその通りのことを施行していく日本政府はまさにアメリカにコントロールされているとも言えると思います。
これを進撃の巨人に言い換えれば、「巨人を動かしているかもしれない影の支配者」はアメリカを指していると思います。
ここからは私個人の見解も入って来ますが、「影の支配者」は「巨人を利用することによりプラスになることがあるから」という理由でそれをし続けており、現代社会に置き換えると「アメリカは日本と仲良くすることにより、日本は思い通りに動いてくれるからその分金儲けができる」ということに繋がっていると思います。
こういった面でも進撃の巨人と現代社会の状況が重なっていると思います。
漫画を見て学べることは私は個人的には結構あるとは思いますが、進撃の巨人の場合は「自分たちを登場人物に置き換えることができる」という面においては「日本社会で生きていく」ということを重ねられることから現代社会という私たちの生活に直感したことを学べると思います。
そういったことから進撃の巨人は私は何度も見直してしまうし、多くの人にもすすめたい作品です。
中学校や高校の社会科の時間に「進撃の巨人な漫画から学ぶ現代日本」といった内容で取り入れても良いと個人的には思っています。
もちろん、100パーセント作品と重なるわけではありませんが、そういったところに視点をもち、アンテナを張りながらみることによってまた少し違った見え方ができる現代漫画の名作中の名作でおすすめしたい一作だと私は思います。